バスケのシュートにはどんな種類がある?代表的な12種類を紹介!
シュートの種類
バスケにおけるシュートにはさまざまな種類があり、それぞれに名称がつけられています。多岐にわたるシュートのなかでも特に代表的な12種類のシュートを解説しますので、チェックしてください。
ジャンプシュート
ジャンプシュートは、ジャンプの最高到達点でボールをリリースするシュートを指します。試合でも多用される基本中の基本といえるシュートです。
高い確率でジャンプシュートを決めてくる選手は得点のバリエーションが豊富で、ディフェンスから見て非常に守りづらい選手といえます。NBAではケビン・デュラント、デマー・デローザンなどがジャンプシュートの得意な選手として挙げられます。
ちなみに、ジャンプをしながら放つシュートの名称はジャンピングシュートです。ジャンプシュートと比較して、リリースが速くなることや飛距離が伸びる特徴があります。
レイアップシュート
レイアップシュートは、ドライブでゴール下に近づいた際にフィニッシュとして用いるシュートです。こちらもジャンプシュートと同様に基本のシュートといえます。
ゴールに向かってドライブをし、ボールを保持したあとに2歩で踏み切って、アンダーハンドでボールを放ちバックボードに当ててリングを通すのが基本のレイアップシュートです。ほかにも踏み切りを1歩にするワンステップでのレイアップや、両足踏み切りでシュートを放つパワーレイアップ、オーバーハンドで放つオーバーハンドレイアップもあります。
また、近年ではジェリーレイアップと呼ばれるレイアップも生まれました。2017年、当時高校生だったアイザイア・ワシントン氏のプレイがルーツです。ジェリーレイアップとは、ダンクに行くような勢いで踏み切った後に、アンダーハンドのレイアップに切り替えて放つシュートを指します。リリース時にボールに回転(フィンガーロール)をかけることも特徴です。
バックシュート
バックシュートは、レイアップシュートの流れのままリング下を通過し、ゴールを背にした状態で放つシュートです。レイバックシュートとも呼ばれています。
ディフェンスの状況に合わせて、レイアップシュートとバックシュートを使い分けられるようになると、攻撃の幅も一気に広がります。
バンクシュート
バンクシュートは、バックボードを使ってリングを狙うシュートを指します。ボールの勢いを調整しやすくシュート確率が高まることから「銀行にお金を預けるくらい確実」という意味合いで「バンク(銀行)シュート」と名付けられたようです。
ゴール下やミドルレンジからシュートを狙う際に非常に有効です。すでに引退したレジェンド選手ですが、ティム・ダンカンがバンクシュートの達人と呼ばれていました。気になる人はプレイ集などを見てみてください。
フェイドアウェイシュート
フェイドアウェイシュートは、後方にジャンプしながら身体も後傾させて放つシュートです。フェイダウェイシュートとも呼ばれています。
ディフェンスから遠ざかりながら放つシュートのため、ブロックを受けづらいメリットがあります。ただし、シュートの安定感が減るデメリットも同時に生じます。フェイドアウェイシュートの成功率を上げるには、体幹の強さや距離感の把握が非常に需要です。
レジェンド選手のマイケル・ジョーダン、コービー・ブライアントが、フェイドアウェイシュートを得意としていました。
フックシュート
フックシュートは、リングに対し垂直になるように身体を向け、リングから遠い方の手で放つシュートを指します。パワーフォワードやセンターなど、インサイドの選手であればぜひ身につけておきたいシュートです。
リングから遠い方の手で放つことから、必然的にディフェンスとの距離も開くためブロックにかかりづらくなります。頭上をループさせながら打つため、リングと正対して放つシュートと比較すると難易度は高いです。
ターンシュート
ターンシュートは、リングを背にした状態からリングに正対した状態になるように素早くターンをして放つシュートを指します。ターンアラウンドシュートとも呼ばれています。
インサイド・アウトサイドを問わず使用されることが特徴です。ターンをすることでディフェンスとの距離を取ることができ、チェックを避けられるメリットがあります。前述のフェイドアウェイシュートと組み合わせるとより効果的です。
ダブルクラッチ
ダブルクラッチは、レイアップなどのシュートをする際にブロックにきたディフェンスを空中でかわして、再度シュートを放つプレイを指します。
長い滞空時間、空中でのバランス感、ボールコントロールなどのさまざまなスキルを要するため、非常に難易度が高いシュートです。
フローターシュート
フローターシュートは、オーバーハンドで通常より高い弧を描くように放つシュートの名称です。ブロックをかわすための手段として使われます。
片手で押し出すように放つため、コントロールが非常に難しいシュートです。アウトサイドのプレイヤーがサイズの大きいインサイドプレイヤーのブロックをかわせる有用なスキルなので、ぜひ練習をして身につけましょう。
Bリーグでは、富樫勇樹選手や齋藤拓実選手がフローターシュートを得意としています。
スクープシュート
スクープシュートは、先ほどのフローターシュートのアンダーハンド版のシュートです。途中まで通常のレイアップシュートと同じモーションのため、ディフェンスからは非常に守りづらくなります。
NBAではステフィン・カリーがこのスクープシュートを得意としています。
ステップバックシュート
ステップバックシュートは、ボールを保持するタイミングと合わせてバックステップをした直後に放つシュートを指します。バックステップをすることでディフェンスとの距離が生まれ、チェックがされづらくなることが特徴です。
NBAでは、ジェームズ・ハーデン、ルカ・ドンチッチなどがステップバックシュートを多用しています。
ダンクシュート
ダンクシュートは、リングに直接ボールをたたき込むシュートです。花形のシュートといわれています。Bリーグ・NBAともにオールスターの時期にはダンクの技術を競う「ダンクコンテスト」が開催されるほど、人気で華のあるプレイです。
空中で受けたパスをそのままダンクするプレイもあり、このプレイはアリウープと呼ばれています。