バスケットボールのポジションをわかりやすく解説!役割・番号も覚えよう!

更新日: 2024年1月30日
Eyecatch
Author
バスケヤリタイ 太田
編集長

各チーム5人で行われるスポーツ、バスケットボール。5人それぞれにポジションと呼ばれる異なる役割が与えられて、試合が進んでいきます。

バスケットボールを始めたばかりは、そもそもどういったポジションがあるのか、自分にはどのポジションが向いているのかが、わからない人も多いはずです。

そこでこの記事では、バスケットボールにおけるポジションの名前や番号などの基本的な情報や、役割についてわかりやすく解説していきます。

自分にどのポジションが向いているか、ポジション診断としても活用できるようまとめていますので、チームのレギュラーとして活躍できる未来を手に入れましょう。

各ポジションの役割や必要なスキルを解説

バスケットボールのポジションには、ポイントガード・シューティングガード・スモールフォワード・パワーフォワード・センターの5つがあります。

まずは各ポジションの役割や必要なスキルについて解説していきますので、自分にどのポジションが向いているか参考にしてみてください。

なお、各画像で示している位置は一例です。左右の位置が異なる場合やゴールとの距離が異なる場合もあります。

コート上の監督!ポイントガード(PG)

ポイントガードは「コート上の監督」とも呼ばれ、攻守にわたるゲームのコントロールのほか、フォーメーションの指示出しやボール運び、パスの供給を主な役割とするポジションです。

そのため、状況判断力・コミュニケーション力・ボールハンドリングのスキルが必要になります。チームの頭脳として動く必要があるため、バスケットボールに関する理解が重要なポジションです。

ゴールから離れた位置を主戦場とするため、背の低いプレイヤーでも十分に戦える特徴があります。

スラムダンクで表すと、湘北の宮城リョータ、山王工業の深津一成がこのポジションです。

また、ポイントガードは英語で「Point Guard」と表記することから「PG」という略称で記されます。

点取り屋!シューティングガード(SG)

シューティングガードは「チームの点取り屋」として、3ポイントシュートなどのアウトサイドシュートやドライブから積極的に得点を狙うことを主な役割とするポジションです。

また、ポイントガードとともに、ボール運びやパスの供給を担う役割もあります。

必要なスキルはシュート力やドライブ力などの得点能力です。点取り屋としての役割から、常にゴールに向かう積極性も重要になります。

現代バスケットボールでは、3ポイントシュートが重要視されているため、シュート力を磨くことで重宝されるプレイヤーになれるでしょう。

スラムダンクで表すと、湘北の三井寿、山王工業の松本稔がこのポジションです。

シューティングガードは英語で「Shooting Guard」と表記するため「SG」と略されます。

オールラウンダー!スモールフォワード(SF)

スモールフォワードは「オールラウンダー」として、ゴールから離れたアウトサイド、ゴールに近いインサイドを問わず、得点・パス回し・リバウンドなどすべての役割を担うポジションです。どのエリアでも得点を狙える器用さのほか、アウトサイドで戦えるスピードとインサイドでも通用するパワーの両立が必要になります。守備の際もアウトサイドシュート・ドライブ・インサイドプレイのそれぞれに対応しなければいけません。そのため、高いディフェンス力も重要です。

スラムダンクで表すと、湘北の流川楓、山王工業の沢北栄治がこのポジションにあたります。スモールフォワードは英語で「Small Forward」と表記するため「SF」が略称です。

縁の下の力持ち!パワーフォワード(PF)

パワーフォワードは「縁の下の力持ち」と表現されることが多く、アウトサイドとインサイドのつなぎ役としてパス回しやスクリーンプレイに参加したり、リバウンドを取るために身体を張ったりする役割を主に担います。ミドルレンジやインサイドで得点を奪うことも、パワーフォワードの役割のひとつです。状況に応じてアウトサイドとインサイドを行き来することや、スクリーンプレイに参加する役割から、スペースを把握する能力や最善を選択する賢さが求められます。リバウンドへの参加や、インサイドで得点を狙う機会が多いため、パワーも重要です。

スラムダンクでは、湘北の桜木花道、山王工業の野辺将広が該当します。

パワーフォワードは英語で「Power Forward」と表記するため「PF」が略称です。

大黒柱!センター(C)

センターは「チームの大黒柱」として、インサイドで得点を奪うことや、自陣のゴールを守る最後の砦としての役割を担います。

ゴールに最も近い位置でプレイするポジションのため、身長が高くパワーのあるプレイヤー向きです。

ゴール下を主戦場とし、相手と接触するプレイが多くなるため、フィジカルの強さがなによりも必要になります。また、ゴール下での得点力のほか、インサイドに相手ディフェンスを引きつけたうえで、アウトサイドにパスを出す判断力や冷静さも重要です。

近年では機動力も兼ね備えたハイブリッドなセンターが活躍しています。積極的に速攻に参加することや、アウトサイドでのプレイも意識することで、より重宝されるセンタープレイヤーになれるでしょう。

スラムダンクでは、湘北の赤木剛憲、山王工業の河田雅史がこのポジションです。

センターは英語で「Center」と表記するため、頭文字をとって「C」と略されます。

番号でのポジションの呼び方も覚えよう

ポジションにはそれぞれ番号での呼び方があるため、あわせて覚えておきましょう。

番号での呼び方は以下の表のとおりです。おさらいとして英語表記や略称も記載していますので、チェックしてみてください。

また、この番号は背番号とは異なりますので、その点には注意が必要です。

番号

ポジション名

英語表記

略称

1番

ポイントガード

Point Guard

PG

2番

シューティングガード

Shooting Guard

SG

3番

スモールフォワード

Small Forward

SF

4番

パワーフォワード

Power Forward

PF

5番

センター

Center

C

ポジションを固定しすぎないことも大切

ここまでポジションに関する情報をお伝えしましたが、始めたばかりのタイミングではポジションを固定しすぎることが逆効果になる恐れもあります。

ここではその理由について解説していきますので、参考にしてください。

【理由1】さまざまなポジションの理解を深める

バスケットボールは5人で行うチームスポーツのため、自分以外の4人がどのような判断をして動いているかを把握することが勝利への鍵になります。

それには、各ポジションの立場にたって全体を理解することが大切です。センターはどのタイミングでパスがほしいのか、ガードはどの位置にいるときにスクリーンをかけてほしいのか、相手のことを思いながらプレイすることでチーム力が高まります。

各ポジションを理解するには、実際にそのポジションを経験することが一番の近道です。チーム力の向上はもちろんですが、さまざまなポジションを経験したうえで適性のあるポジションについたとき、自分がより活躍する未来を手に入れられるでしょう。

【理由2】すべてのテクニックが必要

「ポイントガードはボール運びだけをやっていればよい」

「センターはゴール下で動くだけでよい」

サッカー・野球・ラグビーなどと比べ、小さいコート内を動き回るバスケットボールというスポーツにおいて、このようなひとつの役割だけをこなしておけばよいという考え方はありません。

ポイントガードでも相手との身長差がある場合はインサイドプレイをする可能性もありますし、センターでも状況によって3ポイントシュートを打つ機会がゲームの流れによって生まれます。

求められるさまざまなテクニックを身につけるためには、ひとつのポジションに固執せず各ポジションを経験し、実践のなかでスキルアップしていく方法が有効です。

また、さまざまなテクニックを身につけることで、出場機会が増えることも考えられます。チームから重宝されるプレイヤーを目指しましょう。

【理由3】成長に伴うポジション変更の可能性

小学生・中学生の場合は、これから成長によって身長や体型が変化していく可能性が大きくあります。

一般的に身長が低いプレイヤーはゴールから遠いアウトサイドのポジションに起用され、身長が高いプレイヤーはゴールに近いインサイドのポジションに起用されますが、体型の変化がある以上、はじめからひとつのポジションに固定することは避けた方が無難です。

小学生の時期に背が高くセンターポジションを任されていたプレイヤーが、中学校に入り成長が止まり急にポイントガードのポジションを任されることになるケースも少なくありません。

ひとつのポジションだけでなく、各ポジションのテクニックを身につけておくことで突然のポジション変更にも対応ができるようになります。

まとめ

今回の記事では、バスケットボールにおける各ポジションの情報を解説しました。

5つのポジションとその役割、それぞれに求められるスキルを把握することで、自分にどのポジションが向いているか、チームとしてどの役割を求められるかの判断がつきます。

そのうえでバスケットボールを始めてすぐの段階でおすすめしたいことは、いろいろなポジションを経験することです。各ポジションを経験することで、バスケットボールがより楽しくなることでしょう。

基本的な知識を身につけて、「レギュラーになりたい!」「試合で活躍したい!」などの思いを叶えられる未来を願っています。